独学 中小企業診断士 情報の非対称性
性質に関する情報の非対称性→ある取引の主体がもう一方の主体に比べて財などの性質に対して情報が少ない状態。
性質に関する情報の非対称性が生じていると
逆選択が生じることがある。
逆選択→質の良い財よりも悪い財の方が出回ってしまうこと。契約の成立前に起こる。
例えば、保険契約に関して
保険に加入しようとする人の方が保険会社より自分の健康状態に詳しい。(保険を使う可能性の高い人の方が保険に入りやすい。)
行動に関する情報の非対称性→ある主体がもう一方の行動をすべて把握できない状況。
行動に関する情報の非対称性が生じているとモラルハザードが生じることがある。
モラルハザード→契約後の行動が全て監視できないため、当初の予想と異なる行動を取られてしまい、契約で想定した状況が当てはまらなくなること。
契約後に発生する。
例えば、保険に入ることで不摂生な生活を送るようになるなど。